数日前、KOuさんとチャットで旋盤の話をしていたところ、「旋盤っていまいち良く分からない……」などともらしていました。
じゃあBlogで加工入門的なものをやろうかね、ということで、加工入門というカテゴリを作ってみました。
あれやこれやと思いつくまま、順不同で加工をご存じでない方向けに、加工のお話をしていきたいと思います。
そこで今回は、旋盤がどうやって材料を削っているのか?というお話。
切削という加工は、硬い刃物を使って、やわらかい材料を削り取るということ、単純明快です。
右のが一般的な汎用旋盤です。(どこかの中古屋さんから画像拝借しました、失礼)
大きさも様々で、大きなものは6畳間が回ってしまうようなものから、小さなものは机の上に乗せて椅子に座って加工できるようなベンチレースと呼ばれるものがあります。
ではどうやって?というと、イメージとしては、大工さんのカンナがけに似ているかもしれません。いや、カンナは刃を斜めに使いますが、旋盤は垂直に立てる感じですから、包丁でニンジンやゴボウの皮を剥くのに近いですね。ちょっと動きは違いますけどね、原理はああいう感じです。
この状態で、材料を矢印方向に回転させ、刃物を横に動かせば外径を、縦に動かせば端面を切削することができます。
この際大切なのは、刃物と材料との芯を合わせることです。ぴったりと芯を合わせることで、刃物を材料に理想的な状態で当てられます。高いと刃物の先端が材料に当たらなくなります。低いと切れ味が悪くなります。
この図では刃物自体は平らですが、本来は先端部分を材質によって変えます。やわらかい材料では平らに、鉄なら若干傾斜をつけて、しゃくう方向に、ステンレスなど硬い材質では、さらに大きなしゃくいをつけて加工をします。
じゃあ、その刃物ってのはどんなの??な〜んて疑問がわいてきたところで、その辺はまた次回にね。