2005年04月14日

ローレット加工

こういう部品を加工しました。

s-ローレット.jpg

ありがちなネジのツマミですが、このギザギザの加工って結構難しいんです。

このギザギザをローレットと言います。

切削加工は普通、刃物を当てて削っていくわけですが、このローレットはギザギザのローラーを押し当てて、模様を膨らませることで、ギザギザを作ります。これを転造というのですが、本来ならば転造専門業者に頼む加工ですが、1個2個の仕事はやってもらえません。
なので、仕方なく自分でローラーをゴリゴリ押し当てて加工するわけです。

ところが、品物1周とローラー1周が微妙に合わないと、ギザギザが2周、3周とずれていくことになり、ダブってしまいます。というか、殆どダブることの方が多くて、ちょっと径をマイナスしてみたり、色々小細工をして、強引に合わせたりと大変な思いをします。

ようやく山が合っても、材質がこの画像の快削真鍮の様にサラサラしているものだと、無理矢理盛り上げている為に、山が崩れてしまったりします。うちの会社は、小さい部品を多く扱うので、こういったツマミとかの注文が多く、このローレット加工が気に入らないと、どうしても納入に自信が持てなくて、いや〜んな思いをしていました。

そんなある時、切削ローレット工具というものを知り、早速購入してみました。
これは、今まで押しつけながら加工していたローレットを、ローラー部分を斜めに当てて、刃物代わりに切削することで山を作ります。

その工具で切削した品物がこの写真です。
綺麗に山が形成されています。

今まで綺麗に出来なかった加工が、ここまで綺麗に行くと、自信を持って納入出来るってもんです(^。^)

posted by 若旦那 at 09:41 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(1) | 加工日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Moo-TblogのKOuです。
こういうのかっこいいねぇ!

逆に見てて、香水のビンだと思ったのはボクだけ?
Posted by KOu at 2005年04月14日 10:04
ローレット加工品としてはセンターポンチを使っていますが、
これはきれいに出来てますね。
押しつぶす(盛り上げる)のではなく、削り取るからですかね。
快削真鍮って Cu+Zn+?なんでしたっけ??
Posted by Mr.還暦 at 2005年04月14日 21:30
■KOuさんへ
たしかに香水のビンに見えなくはないですね(^。^)
この後に4行程ほど加工が残っていて、出来上がりはかなり違う格好になっちゃうんですけどね。

■Mr.還暦さんへ
やはり自前の転造より格段に出来が良く、寸法も1/100台まで合わせられますので、機構部品にはもってこいですねぇ。

で、快削真鍮ですが、Cu、Pb、Fe、Sn、Znなどで構成されているようです。
化学記号などを見ると、学生時代を思い出したりしますね。
ちなみに、銅、鉛、鉄、すず、亜鉛です。
JISですと丸棒ならC3604Bとなりますね。

たまに支給材で、真鍮の指示だからといって、快削でない真鍮を支給されることがありますね。
快削でないと、とたんに削りにくさが表に出てくる材質なので、是非お得意様には快削材を支給していただきたいです。
Posted by 若旦那 at 2005年04月15日 11:18
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