最近会社にこの業界では超有名な団体NCネットワークから、「イタリア工場視察ツアー」チラシが入ってくる。
以前にもこちらのエントリでちょろっとお話しましたが、この団体は一般的な町工場とは、向かっている方向が違うようで仕方がない。
中国との事業提携や、中国企業の応援、紹介などなどに非常に力を入れている。
そもそも製造業の空洞化の最たる元凶が、中国への外注移転なのだ。なぜその中国への発注を促進するのだろうか。
動物でも1つの種が衰退すれば、それぞれの分布が自然淘汰されていくのと同じで、ここ最近では、日本の製造業もかなり淘汰され、それなりに商売になる状況に戻ってきた。
しかし、製造業の中にも様々な種類があり、その中には殆ど日本では仕事にならないといった業種もある。
日本の企業が弱かったといえば、それまでかもしれないが、そこにはメーカーから商社、商社から下請け工場、さらにそこから孫請け工場という日本独特の生産スタイルの崩壊が大きな要因だったように思う。
せっかく落ち着いてきた状況なのに、まだ中国提携を勧めるのか!と思っている矢先に、こんどはイタリア工場視察ツアーである。
6泊8日、エコノミー70万、ビジネス120万、ホテルは4つ星以上のホテル
目玉はフェラーリ本社工場見学……オイオイ
もうね、アフォですか?と言いたくなる。
別に海外の工場を見て勉強しましょうという姿勢は悪くないが、この景気が良いとは言えない状況の中、一人エコノミーでも70万という大金を使い、工場を見に行くという暴挙。なんという時代錯誤でしょうか。
この話を聞いた時に、お役所に良くある、視察と呼ばれる観光旅行を思い浮かべました。
(まあ、自分で金を出して行くのなら、大きなお世話なのでしょうが。)
中国の次はイタリアですか??
日本の弱小企業をどこに導くつもりでしょうか?
日本の製造業を活性化させるのなら、海外の商社や工場経営者に、JAPANESEを徹底的に紹介するのが本来の方向性だと思うのですがねぇ……。
やっているのかいないのか分らないけども、どうもその手のお話や引き合いは、なかなか聞こえてこないのが現状です。
NCネットワーク……、始めた当初は、弱った製造業を強くしようということで、随分と有意義な団体だなぁと思って、感心したものです。
ここ最近の不平等な有料化、中国支援などなど、ちょっと首をかしげる部分が多くなってきました。いったいどうしちゃったんでしょうねぇ。
人ってのは、大きな物を手にすると、別人になってしまうものですよね。
初心忘るべからず。 また、昔のように、弱小企業を応援する団体に戻って欲しいですね。





スタンスが違うと思ってます
いまにはじまったことじゃない
そうなんですかねぇ。
少なくとも、初期のころは中国進出を推奨することは、していませんでした。
私には、はじめから今の方向に進むとは思えませんでした。
まあ、あの頃は若輩者でしたからねぇ……。
いずれにせよ、今中国だイタリアだ言っているようでは、この先のこの業界が思いやられてしまいます。
イタリアに行って、工場を見て、それを真似てみたところで、失われた日本の技術は戻ってきません。
体裁だけ真似てもプラスになるものはありません。
ISO9000も然りです。あれを導入したとたんに、社員がお馬鹿になりますね。
規則に縛られない自由な発想がさまざまな独自アイデアを生み出し、日本の技術を支えてきたのに、ISO9000のような、誰にでも出来るシステム作りという規則規制を作ってしまうと、その規則の中にいるだけで満足してしまい、それ以外のことは考えなくなってしまう。
外を見ても真似をせず、上回るものを作り上げろと言いたいですね。