とあるホテルで援助交際らしき女の子に鉢合わせした時の様子で
あたしは女の子と一緒にロビーに下りた。エレベーターに二人きりだったので、彼女に聞こえるよう大きな独り言をいった。とあるけど、これって今時の娘には遠回しすぎて通じないよね。
「ああ、ちくしょう! 人生って長いよな。こんなに長生きするはずじゃなかったのに」
とかなんとか。彼女は気持ち悪そうにチラチラあたしを眺めていたっけか。いいよ、気持ち悪いオバサンと思っても。が、少しでもわかれや。
もっともっとストレートに心へ突き刺さるようなことを言ってやってほしかったなぁ思う。いや、自分は言えませんけどね。でも室井さんなら、ていうか、どうせ言うならそこまで言ってやってもらいたかったかな。
「今の姿を親に見せられるか? 今の姿を将来の自分の息子や娘に見せられるか?」ってね。
本当に人生って長いと思うし、将来の自分が納得できる形で今を生きていってもらいたいなって思うよね。
きっと室井さんと出会った娘も、きっと将来、援助交際していた過去の自分を消し去ろうとしながら生きていくんだよね。
そこまでしてお金もらってなにを買うんだろう。自分の過去を切り売りしながらもらったお金で、自分を着飾っても・・・なんか虚しいよね。
でもね、きっと僕がエレベータでそういう場面に出くわしても、何も言えないんだろうなぁ・・・。
一男一女の親として言えるようにならないとだめだよねぇ。
ちょっと反省半分だな。