例の事件の詳細が少しづつ明らかになってきました。
どうやら原因はネットでのBBSによる揉め事ということらしいですが。
これを聞いて、ああ、ありうるなぁと思った人は少なくないはずです。
多少でもネット経験がある人ならば、BBSに書き込んだこともあるでしょうし、BBSでのトラブルにも遭遇したことがあるはず。果たして6年生の少女がこれに巻き込まれた時、それを回避し、自分の中で消化してゆく能力があるでしょうか。恐らく至難の業だと思われます。
大人でさえ、たった一つの書き込みから、意見の対立が生まれ、それに賛同するものが現れ、やがで盛り上がっていくうちに喧嘩になってしまいますから。
私自身なんど巻き込まれて悔しい思いをしたか・・・
しかも相手がネット上の誰だか分からない人ならば、回線を切るだけで終わりますが、今回の事件のように、毎日顔をあわせる立場の間柄では、燃え上がった憎しみを抑えるのは、難しかったことも容易に想像が出来ます。
そう考えると、これから先、小学生低学年からパソコン授業があり、ネット、BBS、チャットなど触れることが果たして教育の為になるのだろうか?というと、私はノーと答えます。
やはり子供には、それ相応の世界の規模があり、大きくなるにつれて、だんだんと世界を広めていくものだと思います。ネットの世界に入り、世界への扉をいきなり開いては危険だとおもいます。
私は小さい頃、虫が大好きで、虫を取っては家に持って帰り観察したり、あるときは紐を結わいて飛ばしたり、あるときはコースを作って競争させたりして遊んでいました。大抵虫たちは死んでしまいますが、そういった遊びの中で、命のはかなさとか、どこまですれば息絶えてしまうのかを体で覚えていった気がします。
また、彼女はBBSで起きた揉め事を誰にも相談していなかったそうです。もし両親に相談していたら、状況はまったく違っていたでしょう。
加害者である少女はなぜ「殺してやろう」と思ったのか、恐らくここに書いたような、嫌、ここに書いた以上のたくさんの不運が重なって事件は起きてしまったのでしょうね。
また、こんな事件が起きないとも限りません、きっと起きてしまうのでしょう。
少しでもその危険を減らすためにも、小学校でのパソコン推奨教育は是非撤廃していただきたいと切に願ってやみません。
家に同じ年頃の子供がいるといろいろと考えざるを得ませんね。
友達との諍いなんていつの時代も同じようにある訳で、
子供の本質が変わったとは私は思っていません。
ケータイ電話やネットだけの悪影響を非難しても解決することでもないと思います。
個人的に気をつけたいと思っているのは”情報”です。
やはり食べ物と同じで、その子の消化できる内容でなければ消化不良を起こしてしまうのではないかと、、、
映像や情報からの影響は個人差がとても大きいものなので、一律に規制してもらうのよりは、身近な大人が一緒に判断していくのがベストだと思います。
今回の事件に関する続報等も小3の娘は「聞きたくない」と怖がるので「事実だけど全てを知る必要はない」という親の判断でチャンネルを変えています。
もちろん、あまりの量の多さに「そんなん無理だよ」と言われそうだけど、一緒にいる時だけでも考えてあげて欲しいです。
情報との付き合いが上手になれば、それはきっと栄養にもなっていくのではないでしょうか?
今回の事件もセンセーショナルな部分にだけ反応してしまいがちですが、自分達の足元を見直すことが再犯防止に繋がって行く気がします。
大人がしてあげられることなんて、ホントに僅かなものですね。
長文になってしまい失礼しました。
ちんたらblogですが、また遊びにきてくださいね。